うたの日

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【 OPEN511日 】 2015年08月24日 

まいにち歌会やってます。

うたの日
ピンク
 OPEN 511 日め 葉 
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葉 歌会のススメ方 

沼尻つた子さん『冷やし短歌』発行記念

 『 怪談 』

  • *短歌をTapから選評を送れます。
  • *筆名をTapからデータを開けます。

通帳をまっすぐにしてくれる手がATMのすき間に覗く

大葉れい

9 8+1 星

荻森美帆こりけケリ子衣未(みみ)ナタカきい深影コトハ月花うしたべーた

親切系幽霊、いいですね。つぼをつかれました。
こりけケリ子

あれ?通帳がまっすぐ入っていく?と思う瞬間、無人機から手がちらっと「覗く」のが怖い。手だけの存在ですね、きっと。怪しい存在が呪いも嫌がらせもせず、わざわざちまちました親切をする、という可笑しみもあります。ただ、通帳が入るタイプのATMだと、街角やコンビニより銀行内に設置されている印象で、すぐ係の方が来るし、実際ATMの壁の向こうに詰所があるので(たしか監視カメラで見ている)怖さがちょっと薄れます。駅の券売機もいきなり小窓があいて駅員さんが顔を出したり。「ATMのすきま」は、。差込口だとわかるけれど、ちょっと大づかみな表現かも。
沼尻つた子

この身近な視線にゾクゾクしました!機械って実はそうかもしれない!ゾクゾクよりワクワクかも?
きい

『テルマエ・ロマエ』で奴隷がトイレのもろもろの機能を動かしている、という描写がありましたが、理由の当たりがなければだしかに「怪談」です。
うしたべーた


一画を私を埋める場所として花を植えずにとっておく娘

水色水玉

7 6+1 星

ニキタ・フユ楽水童子橘さやか藤田美香黒井真砂葛紗

子供ってこうゆう事しますよね。自分の娘という日常的存在が人の死を予見する様な怪異を仄めかすというギャップに不意をつかれます。自分の生きる理由だと思っている対象から自分の死を突き付けられるという点にも、この状況の恐ろしさは有るとおもいます。
楽水童子

まだ幼い娘さんを想像しました。
花壇の一角で、それは金魚を埋めるのにちょうどいいぐらいのスペースだったりするのかも。
幼さゆえの残酷な思いやりに震えました。

しま・しましま

とっておかないで娘―!自宅の庭の一画に私=母親を埋めたあと、周囲と同じように花を植えるのでしょうね。それを何故か私が知っているのも怖い。ですが歌のつくりとしては、私を埋めるという怖さの<ネタ>が早々にバラされていて、勿体ないような。なぜ一画だけ花を植えないのか?という謎を残したままで、読者に推理させてもよいと思うのです。娘の年齢層のヒントもほしいような。幼児か少女か成人以上かで、かなり歌の印象が違ってくると思うのです。また助詞の「を」が連続し、すこし目立ちます。
沼尻つた子

初めてこんなにハートもらえました!
私の好きな怪談で。光栄です。
評をありがとうございます。つた子さん、全評お疲れ様ですm(__)m
改善案ありがたいです。また練りたいと思います。

水色水玉


わたくしのすてきなふるいれいぞうこ大事な声ががしまってあるの

しま・しましま

5 4+1 星

中村成志佐藤博之ルイド リツコ坂口裕太

声が凍りついている冷蔵庫、しかも大事な。大切な人か凍っているのでしょうか。怖いです。
こりけケリ子

冷蔵庫に死体が入っているホラーはよくみかけますが、「声」はめずらしいと思います。そのぶん、何がしまってあるのか、ややわかりにくいです。切り取った喉や声帯、生首でしょうか。悲鳴を閉じこめたなど、概念的な声かな。たぶん愛しい人の。ふるいから、しまってから年月が経っている、「すてき」とずうっと大事にしている。ヒイイ。前半オールひらがなで無邪気さ・カマトト感が怖いパターンですね。(声がが)はミスタイプ?声のふるえ?ヒイイイ。
沼尻つた子


天ぷらを食べたき夕べ虫取りの網を片手に火葬場へ行く

秋山生糸 家

4 3+1 星

大葉れい小宮子々

おばけの天ぷらでしょうか。
絵本のあれは偶然の産物だったけど、
あえてそれを食べようと思ったら、そうなるのかなぁ。
昨日の「絵本」とコラボしたような歌だなと思って、
怖いような楽しいような気がしました。

しま・しましま

天ぷら、虫取り網、火葬場への繋がりがわからない。わからないから怖い。のっぴきならない理由が隠されているようで、知らない方がいいんだと思います。

それ何の天ぷらですか。人魂ですか。さも当然のように虫取り網を持って出かける姿がとてもこわいです。
大葉れい

せなけいこさんの「おばけのてんぷら」ですね!きのうの絵本のテーマと地続きの発想かも。
やる気まんまんの虫とり網がいいですね。
ただ、火葬場はまだボディ(!)があって生々しく、精進落としで実際の天ぷらが出るイメージが私にはあるので、やや後味がよくなかったです。
ごくふつうかもしれませんが、墓場のほうがこの歌の軽さにはあっていたかな。

沼尻つた子


真夜中にラジオの語る怪談はどこかの闇を引きずって来る

きい

3 2+1 星

桔梗ルオ

ラジオの怪談は、映像がない分テレビよりも不吉で怖い。そのぞっとする感じが「闇」に表れていると思います。ただ、音波が「引きずって来る」のは(動詞としての不気味さはありますが)ぴったりはまる表現かどうかは、悩ましいところです。
沼尻つた子

ラジオでの怪談、ノイズとあいまって独特の雰囲気があって、一人で聞けた試しがありません。下の句が、あの不気味さを見事に言い表しているように思います。
ルオ


玄関に大きな箱がふたつあり右を開けたらあなたがゐます

桔梗

3 2+1

宮木水葉だゆう

「あなた」としたところが怪談的なテクニックでしょうか。左も少し気になってしまう。
こりけケリ子

怖いです…。何だかよくわからないけれど、漠然と正体のわからない怖さがあります。じゃあ、左の箱には何が?って問いたくなります。

箱に死体、もパターンではありますが、ふたつあるのが珍しい。
これも冷蔵庫に声の歌と同じで、独自性のための工夫が、かえって歌をわかりにくくしているかと思います。なぜふたつあるのか?「玄関」はどこの、誰の住まいなのか?
どちらかを選ばせるのは、すずめの御宿のつづらみたいですね。

沼尻つた子


また夏はなにかを連れて去ってゆきこわいはなしがもひとつ増える

小宮子々 家

3 2+1

山未知高松紗都子

具体的なものが何もないけど、そこがじわっと怖い歌でした。
怪談の始まりの、よくわからないけど怖い感じが好きです。

しま・しましま

伝えようとするものはなんとなくわかるのですが、いかんせん抽象的、雰囲気ながれ過ぎて
歌の中にひっかかるインパクト、ポイントがなく、物足りなく感じました。
淡い歌を好みとする向きからは支持を集めそうにも思います。

沼尻つた子


信じるか信じないかは僕次第 雲一つない空で死にそう

うしたべーた

3 2+1 星

秋山生糸千花(ちはな)

決まり文句を使った上句からの、突き抜けるような下句が印象的でした。
ばっちり決まった跳躍、と言う感じです。素敵です。

秋山生糸

一世を風靡した「都市伝説」の決め台詞をもじっていますね。それが効果的がどうかは疑問です。後半もどういう状況なのかがつかめない、乗り切れないままでした。雲もないだけに!(つまらん)
沼尻つた子


真夜中に覗けば未来の顔映す井戸が落ち葉で埋まっておりぬ

2 1+1 星

静ジャック

これは怖いというより、ズコー!とこける系でしょうか。
伝説の井戸をひやひやしながら覗いたら落ち葉、という妙なリアリティさが笑えます。
ただ、井戸って深いので、葉っぱが相当つもってるか干上がっているかですよね。
未来の顔も小さくしかぼんやりしか映らないような?
(真夜中の鏡や洗面器に死に顔がうつるなどはありがちですけど)
や、細かいところにひっかかりますが、楽しかったです。

沼尻つた子

沼尻つた子さんへ

丁寧な評をありがとうございます。
この歌は小学生の頃、遠足で訪れた秋田県の象潟にあるお寺に、そういった言い伝えのある井戸が実際にあったのを思い出して詠みました。
不思議なもののたくさんあるお寺で、災害を予知する木や、木登りされるお地蔵様や…
オチを自分なりに工夫できたらよかったのですが、思いつかず記憶のまま詠んでしまいました。
昼間に覗いたので落ち葉で埋まっていたけれど、言い伝え通り夜中に覗けばちゃんと何か映し出されるのかもしれません。
そういう思い出のある歌です。


始業式僕の席には僕がいて僕は笑って会釈してきた

小川けいと 家

2 1+1

フジタレイ

これも三叉路の歌と同様、主体が主体に出会うパターンです。
ドッペルゲンガーか幽体離脱か、自身が死んだことに気が付いていないのか。
笑って会釈してくるところが、着席している「僕」のほうは全て事情を把握してそう。
「僕」を乗っ取る気かもしれませんね。
笑顔のこわさを生かした歌だと思います。

沼尻つた子


ぎいばたんと閉まる音するあれ確かうちの戸はみな引き戸なはずだが

ニキタ・フユ

2 1+1

小川けいと

日常にふっとひそむ怖さが切り取られていますが、
「あれ確か」のあたりがいかにも独り言で、かえって少々わざとらしいかもしれません。
引き戸はガラピシャンなので、そこにあり得ない「ぎいばたん」だけで済ませてもつたわりそうです。


沼尻つた子


正体はカッパと知った夏の海 父の頭の皿が光った

静ジャック

2 1+1 星

万里葉

これ笑っていいのかどうかわからなくて怖いです。
大葉れい

基本、かっぱは川や沼の淡水棲物だからどうなのかなーと思ったのですが、
調べたらごく一部の地方では海にいるらしいです。特定できる!
海のほうが家族の夏のレジャーっぽいし、遠くの沖の浪間で皿が光る様子に
味わいがあるので、やっぱり海でよいかと。
お父さん、単に頭頂部がおさびし山なのかもしれませんが。
そして主体はカッパの息子なんですね!やった!(やった?)

沼尻つた子

沼尻つた子さん、全首評ご苦労様です。ここまで書いていただいてとても感謝しています。大葉れいさん、「怖い」話を詠んでみました。でも、笑ってもらえるととても嬉しいです。
静ジャック


うとうとと居眠りしたらバスタオルお腹にあったひとりの部屋で

薄荷。

これもATMの歌のように、優しい怪しい存在。主体の縁者の霊かもしれません。
ただ「ひとりの部屋」が、ひとり暮らしの部屋だとは思いますが、
家族と同居の一軒家のなかの個室で、おかん(存命)がそっと入ってきておなかにかけてくれたようにも考えてしまいました。
「うとうと」あたりは不要なので、そのぶん状況描写を詳しくしてもいいかもしれません。

沼尻つた子


「怖ぇぇのは死んだもんよりこいつらだ」祖父に寄り添う生霊ハーレム

藤田美香

2 1+1

まゆまゆ

それは怖い。でもおじいちゃん、自業自得なんじゃ。。。
秋山生糸

祖父、女性を泣かせてきたんだなー。「生霊ハーレム」という俗っぽい言葉が〆ですが、うまいこと造語した!ようでいて、意外とおもしろくない…です。体言止めにしたので「生霊ハーレム」が目立ちすぎてしまっているのです。生霊にまとわりつかれても平然としているプレイボーイ祖父はいいですよね。台詞から入る初句はやや「作った感」ありすぎでしょうか。
沼尻つた子


三叉路を右に辿ればどんつきに待ち構えている明日のぼくが

フジタレイ

2 1+1

琥珀

主体が自分自身を見る、会うというのはこれまたパターンですね。道順をていねいに教え、連れ立つように読者を誘っていざ会うのが「ぼく」なのは、ちょっとがっかりしてしまいました。「明日の」に工夫が見られますが、時空のゆがみもこれまたパターンなので。「三叉路」や「どんつき」の独特の怖さをもっと生かしてほしかったなあ、とぜいたくですが思います。
沼尻つた子


隠れ身の術に背中がなまぬるくやがて動き出しそうな壁よ

こりけケリ子

2 1+1 星

しま・しましま

ぬっ、ぬりかべーー!
秋山生糸

うわーって思わず戦慄の怖さでした。
隠れ身の術で壁にぴたっとくっついてるつもりの、
その壁が……
肌感覚なのが嫌すぎます。
じわじわ何かに取り込まれそうでめっちゃ怖いです。

しま・しましま

私、うたの日の忍びのものシリーズは大好きなのですが、これはちょっとどうかなあ。誰の背中が「なまぬるい」のか?「動き出しそうな壁」をみているのは誰か?壁にもたれた誰かの背中が(術で隠れている忍者の体温を感じ取って)ぬるくなっているということ?、初句の隠れ身の術で、いずれは壁が動くことがばれているので残念。視点がぐるぐるしてしまい混乱します。あっ目くらましの術か!
沼尻つた子


屠殺場の跡地にできた駅ビルで買ったベーコンの余命を延ばす

月花

2 1+1 星

ナイス害

「ベーコンの余命を延ばす」が、具体的にはどのような行為なのかが私には読み切れませんでした。冷凍するとか?(主婦発想)病院や墓場・火葬場などの跡地に比べると「屠殺場→駅ビル」という素材はおもしろいのですが、どうにも「つくりもの」感はぬぐえません。
沼尻つた子

沼尻つた子さん、評をありがとうございます。
(そしてそして、全首評!!!お疲れ様でした!)

「ベーコンの余命を延ばす」はまさに冷凍することでした。
我が家は2枚ペアで冷凍しています(←いらない情報)

「屠殺場→駅ビル」は実話なのですが「つくりもの」感が出てしまったのは、ひとえに私の力量不足です。上の句はすぐに降りてきたのですが下の句が浮かばず後付になってしまいました。
「大宮の駅前に屠殺場があったってほんと?」「あー。あったわねぇ。ちょうど○○の場所よ」
母との何気ない会話でしたが、ぞぞーっとしたのを覚えています。大宮にはいくつも駅ビルがあるのですが、その○○というのは、何というか奇妙な感じがしていて…(いつも人影まばら)屠殺場の跡地と聞いて「あ!」(ぞぞーっ)と納得しました。
ベーコンではなく、そのあたりのことを詠めばよかったと気付きました。
ありがとうございました。

月花


あれを見た日なら決めてる赤い字の日記をつける「こんなにも好き」

坂口裕太 家

2 1+1

水色水玉

あれ、がかなり気になります。
想像するほどに凍る…!赤い字の日記も効いてますね。
視覚に訴える恐さを感じます。

水色水玉

初句「あれ」の思わせぶりさが、謎というよりノーヒントで
結句「こんなにも好き」まで至ることができません。
血を連想させる「赤い字の日記」もやりすぎかなあ、と。
好き好き情念怨念系はむつかしいのです。

沼尻つた子


幽霊が出るという場に来てみても会いたいひとは現れぬまま

月丘ナイル

1 0+1

これはせつないですねー。この世の出ない人になってしまっていても、怖さよりも会いたさが優っている。でもちょっぴり「そのまんま」で平面的でしょうか。王道ですが、「場」が具体的にどんな場所か、季節や時間帯がいつか?などの描写を足すと、奥行きが出るかと思います。
沼尻つた子


恐がりと恐がりが出会い寄り添ってホラー小説めくる倖せ

深影コトハ

1 0+1


生まれた日から伸びていた髪を切る麻酔がないねごめんね (悲鳴)






恐がりと恐がりが出会い寄り添ってホラー小説めくる倖せ


怪談がちょっと恐いから二人とも体温をずっと求め合ってる
の歌とペアにしたいような歌で、はい、つっこめませんです。
個人の好みですが、幸せを倖せにするあたり、こだわりすぎかな。

沼尻つた子


この金は三途の川の渡し賃 舟漕ぎ役を探す夕暮れ

ナイス害

1 0+1

せっかくやって来たのに川岸に誰もいなかったら、ひどく心細いだろうなと思います。きっと永久に夕暮れのまま。
大葉れい

いわゆる逢魔が時で、生死の境が曖昧になっているような時間帯の不安定さあらわれています。手の中のお金だけが確かな存在で、他は全て茫洋としている。三途の川と舞台設定をして漕ぎ手を探す、という展開は順当すぎるでしょうか。「夕暮れ」のおさめかたはありがちかと。
沼尻つた子


聴いたよな怪談話思い出し我が妻の顔横目で見やる

心伝

1 1

月丘ナイル

食わず女房(あたまに大口がある)を想起しました。髪をブローしている横顔をちらっと盗みみたのかも。なんだか落語っぽいですね。助詞の省略があり、漢字も連なっていて、歌全体がやや詰まった印象で、余韻がないのが残念です。
沼尻つた子


おままごと遊びに夢中で忘れさる記憶のなかのあのこはだあれ

万里葉

1 0+1 星

幼い日に遊んだ「あのこ」は幼馴染のはずが、顔も名前も思い出せない。座敷童か、もっとまがまがしい存在かもしれません。ノスタルジーにひそむ怖さですね。丁寧につくられているのですが、歌全体の言葉が多く説明的で、かえって窮屈になっている印象でした。
沼尻つた子

ありがとうございます。
時間が無くて説明的に留まり詰めることが出来ませんでした。
少しまた変えてみますね。

万里葉

おままごと遊びの途中うすれゆく記憶のなかのあのこはだあれ
万里葉


生まれた日から伸びていた髪を切る麻酔がないねごめんね (悲鳴)

葛紗

1 0+1

髪の毛には神経がないのに、切るときに麻酔がなくて詫びる程に痛いのはなぜでしょう?その謎が解けないままでした。生まれた日から〜あたりがヒントなのでしょうか。髪以外の体の一部を切るのかな。結句(悲鳴)は演出過剰かもしれません。

沼尻つた子


学ぶ子の絶えた校舎で君を視る「僕でよければ遊びましょうか」

ルオ 家

1 0+1 星

廃校なのですね。すでに大人になった主体の出身校かもしれません。
驚かす相手(子ども)もいなくなり、ずっと校舎でさまよっている、トイレの花子さんのような霊なのでしょう。
「僕で〜」の台詞を発したのは、主体でしょうか?さびしい君を遊びに誘った」ですよね?
「」でくくったために、主体が聞き取った印象になり、わかりにくくなっているように思います。
「視る」は霊視っぽいのですが、「倖せ」の歌度同様、すこし懲りすぎの印象です。

沼尻つた子


最後には釣られたっけか?流しには刺身の残り醤油ひろがる

楽水童子

1 0+1 星

うーん、ちょっと初句が謎です。つぶやいてるのは誰?釣られたとは?輪廻転生の最後に魚となった主体が刺身にされて食べられたのだとしたら、その残骸をみているのは誰?ちょっと混乱します。後半で、魚の骨やアラなどを出さず、銀のシンクに醤油の赤黒さがひろがる光景にしたのはなかなかよいのですが、「刺身の残り醤油」は刺身の残りと醤油なのか、残り醤油と名詞的にしているのか、いずれにせよすこし無理くりな言いまわしかも。
沼尻つた子


人間になりたい妖怪ベムベラよ われは人間やめたい日あり

琥珀

1 0+1

妖怪人間のストーリーは怪談というよりヒーローものに近い気がするのはさておき、
「人間になりたーい」のお馴染みの台詞と、誰しもがきっと思ったことのある
「人間やめたい」の吐露の突き合せが、ストレートすぎるように思います。
妖怪人間に漂う哀感はそのまま、この歌のかなしさに取り入れられていますが、
それも真っ当過ぎるでしょうか。
そしてせっかくなので、ベムベラベロまで入れてあげてほしかったです。

沼尻つた子


kwaidanは死の淵にひらく物語ましろき耳をぞくりとさせて

高松紗都子

1 0+1

ラフカディオ・ハーンですね。耳なし法一も彷彿とさせます。
独特の美学のある歌だと思います。
ですが「死の縁」「ぞくり」などはすこし重ね塗りすぎたかなーと。
素材がじゅうぶん抒情的だし、厚化粧しなくてもいいんじゃないかな、と思います。

沼尻つた子


和室では寝たくないのだってあの市松人形ときどき動く

ナタカ

1 0+1

うーん、これも「つぶやきそのまま」なんですね。
日本家屋の市松人形ときたら、動いたり睨んだり髪が伸びたり、
もうふつうに「怖!」に決定なので。
食べる前から味がわかってしまっているような残念さがあります。
和室で寝たくない理由をもう少しぼかしてもよかったかもしれません。

沼尻つた子


おねえちゃんはいつもにこにこそばにいて遺影と並んでみてるおねえちゃん

黒井真砂

1 0+1

「おねえちゃん」はもうこの世にいらっしゃらないのだな、とは推察できますが
いつも誰のそばにいて、遺影は誰の遺影?と首をひねってしまいました。
主体のそばにいてくれていて、霊になっても(主体が見ているおねえちゃん自身の遺影に並んで)主体をにこにこ見守っている、と読むのが順当でしょうが、ごちゃごちゃしてしまいます。
おそらく省略が多いのと、指示語の欠如、語順の問題かな。
その読みときに気を取られ、かなしみとやさしさがあまり伝わってこないのが残念です。



沼尻つた子


トンネルの壁に衝突したバイク後輪だけがオイルまみれで

荻森美帆

1 0+1

どんまい!

後輪「だけ」がオイルまみれ…ということは、誰かが意図的にバイクに仕掛けをして事故を起こさせた、ということでしょうか。それともトンネルによくある、巻き込み引き込み系の霊の仕業?ちょっとわかりかねますが、状況説明だけでふくらみがいまいち足りないのが残念です。
沼尻つた子


怖くない怪談のように気の抜けたプロポーズなんて聞きたくないわ

橘さやか

1 0+1

どんまい!

あーそうよねーそれは聞きたくないわよねーと
それこそ気の抜けた女子会の相槌で終わってしまうような歌です。
怪談とプロポーズの組み合わせはなかなかなくておもしろいと思うのですが
作者の主張オンリーでなく、もうすこし読者の頷けるポイントが欲しかったと思います。

沼尻つた子


怪談がちょっと恐いから二人とも体温をずっと求め合ってる

薄荷。

1 0+1

どんまい!


恐がりと恐がりが出会い寄り添ってホラー小説めくる倖せ

といっしょに寄り添い求めあってください。
怪談のひやひや感をイチャイチャ熱に転換する、エコロジー。
ええと、どちらの歌にも言えることですが、読んで「はいごちそうさま」となる
短歌は、わりと読者のこころの余裕が求められますね(私はない)

沼尻つた子


我が驅くるこぶらに滲むその闇を振り切るときに侵さるる膝

佐藤博之

1 0+1

どんまい!

こういった、比較的きっちりと構えた歌作りを普段からされているのかと思いますが
私には申し訳ないですが、消化しきれませんでした。
明確なイメージをひろく伝えたいのであれば、もうすこし緩めて頂ければとも思いますが
歌柄のことは他人がとやかくいえることではないので…うううう

沼尻つた子


振り向けば連れてゆかれる道 今も帰らない友達の友達

天坂

0 0

「振り向かずの坂」とか言われて実際にありそうな感じがしますね。
こりけケリ子

「友達の友達」というのが微妙に嘘っぽく、逆にリアルでよいかと思います。
ですが上句の場面は置いてけ堀や、転んだら需要が縮まる坂とか、いかにも怪談や伝承、
都市伝説にありそうな、どこかから借りてきて舞台設定のようで惜しいと思います。

沼尻つた子


怖いものない年になり怪談を聞きに行くのは怖がりたくて

清水ゆん 家

0 0  Birthday

たしかにある程度の年齢になると、怖いものが少なくなりますよね(私はいい年ですが怖いものだらけ)素直な歌ですが、でも、これではつぶやきそのまま、素材そのままの歌で、もうすこしスパイスを足してほしい気もします。
沼尻つた子


昨日 2015年08月24日(月) 明日

出詠した人選歌した人

楽水童子 きい 大葉れい 黒井真砂 深影コトハ 月丘ナイル 高松紗都子 小宮子々家 藤田美香 桔梗 月花 天坂 坂口裕太家 万里葉 橘さやか ナイス害 千花(ちはな) 清水ゆん家 ニキタ・フユ 葛紗 琥珀 心伝 荻森美帆 しま・しましま フジタレイ 水色水玉 こりけケリ子 静ジャック 小川けいと家 薄荷。 ナタカ うしたべーた 秋山生糸家 ルオ家 佐藤博之

中村成志 ニキタ・フユ 山未知 荻森美帆 楽水童子 こりけケリ子 ナイス害 佐藤博之 高松紗都子 衣未(みみ) まゆまゆ 秋山生糸家 ナタカ 水色水玉 しま・しましま フジタレイ 琥珀 橘さやか 大葉れい ルイド リツコ 薄荷。 きい 藤田美香 坂口裕太家 黒井真砂 深影コトハ 月丘ナイル 月花 宮木水葉 葛紗 桔梗 万里葉 千花(ちはな) 静ジャック だゆう うしたべーた ルオ家 小宮子々家 小川けいと

36 人

40 人



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