『 雌雄 』

雄、雌、とヒヨコを分かちふわふわの命の行方を決めていく人


ひよこのオスって処分されてしまうんですね。知らなかったです。それを踏まえて読むと、どちらも素人目にはただのふわふわなのに…と悲しい気持ちになります。でも、この歌ではそういった感傷はなく、さらつっとした読み口で、鑑定士のあくまでも淡々と作業をこなす様を描いています。そこがとてもいいし、また命の行方という言葉が重みもきちんともっているので、バランスも素晴らしいと思います。
せしんさん

初生雛雌雄判別士のうたですが、三句目の「ふわふわの」が雛の状態とこれからの雛の命の行方のダブルミーニングになっていて非常に巧いですね。かわいらしい音のイメージとは違って、シビアな内容をうたっていることも技巧的に感じます。過度な感情を持ち込まずに淡々と描くリアリズムがいいですね。
宮本背水さん

「雄、雌、と」のリズミカルな感じ、ふわふわのヒヨコのイメージと淡々とした語りで、その作業によって生命を左右しているという重い内容を伝えています。作者の感情が入っていないため、読者に考えさせる余地を与えているように感じます。
えんどうけいこさん

何度か全ての歌を読んで一番心に残る歌でした。
上手く言えないのですが、ふわふわのひよこのかわいらしさと雄雌と生命の選別をする感情の入らない行為と淡々と詠む作者が相まってこの歌の魅力となっていると感じました。
木蓮さん

ふわふわの命の行方の言葉のチョイスにやられました。
微笑ましい場面ではないはずなのに微笑んでしまうような、ミスマッチさに惹かれました。
淡海わこさん

ふわふわという表現にとてつもない悲しさを感じました。普通この表現から悲しみを感じることはあまりないと思うのですが、そのギャップがこの歌の魅力だと思います。淡々と描写されているところも歌に合っていてよいと感じました。

かざなぎりんさん

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