『 雌雄 』

これは雄花これは雌花と栗の木の香り吸い込み笑うあなたは


栗の花。実を言えば個人的にはちょっと苦手な臭いです。季節性のある相聞の一首で、そのにおいに付随するイメージのためか、やや性的なイメージも感じ取れますね。栗の花は、あの垂れさがっている白い穂が雄花で、その根元にあるイガイガのもとになるのが雌花だと調べて知りました。六月時期から秋季に向けての作物の成長していく力と、それを背景にした爽やかな恋のワンシーンがうまく切り取られていると感じます。
宮本背水さん

大人の相聞。上質な季節詠。声に出して読むと、初句、二句の導きがゆっくりとやさしい。秀歌かと。
久哲さん

「栗の木の香り」は、それ自体よりも想起させるものを理由に苦手な人もいるのかなと思うのですが、「あなた」はたぶんその辺を理解していない無邪気なひとなのかなと読みました。描写として「あなた」のことしかないので、主体がそこにどのような思いを抱いているのかがわかりにくいのかなという気がします。もうすこし何かヒントがあると、歌が深まるように思いました。
桔梗さん

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