『 雌雄 』

オスネコとメスネコと君とわたしと子孫を残せないまま暮らす


残さないではなく残せないというところに後悔や複雑な思いが読み取れますが、オスネコとメスネコと君と私で平穏に暮らして全うしようという決意が見えるような気がします。
幸香さん

繁殖しないからといって雌雄の別に意味がないかというとそんなことはない、というところが人間の(猫もかな)面白いところです。この状況を主体はどう思っているのかは描かれていないのですが、何となくこれもいいじゃんって思っていそうな雰囲気がします。
WPPさん

ネコと人間を対比的に列挙した上の句の淡々としたリズムに迫りくるものを感じました。子孫を残せない、とあるのは、ネコの場合は去勢手術を受けていることを示しているように考えます。『君とわたし』に関してはなにかしらの病気や事情を示唆しているようで、はっきりとしたものはわかりませんでしたが、うっすらと主体の持つ背景を感じさせませた。そうした状況で、結句の『暮らす』はあるがまま受け入れている自然体の心境を思わせる言葉として巧いチョイスだと感じます。ただ全体として崩れた韻律は気にかかりました。『もう恋ができないようにした猫と暮らしています 元気でいます』(英田柚有子)という一首を思い出しました。(こちらは強がりが透けて見える歌ですね)
宮本背水さん

オスとメスのネコをご夫婦で飼っているのでしょうか。どちらも子孫を残せないまま一緒に暮らしている。残せない、とあるので理由があるのだなと想像しました。
ネコを出したところにユーモアがあり、残せないまま、と言う言葉に後ろめたさの様な響きを感じます。
大西ひとみさん

二匹とふたりで暮らすのだったら賑やかで楽しそうなのですが「子孫を残せない」には屈託を感じます。主体の感情がもう少しわかった方が…と思うのですが、あえてそこを想像させる歌なのかもしれません。
森下裕隆さん

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