『 雌雄 』

狛犬の雌雄を論ず わたくしを女として見たことなきひとと


世の中に狛犬マニアと呼ばれるひとがいて、その雌雄のありかたは見どころのひとつだと聞きます。この歌の場合、主体は女性として見られたがっていると取っていいでしょうか。やや恨み節の入っているように感じられる歌の内容ですが、とはいえ、それはそれでもしかしたら楽しい関係ではあるのかもしれませんね。狛犬の雌雄からわたくしの女性性へと持っていく流れがうまいなぁ、と感じます。
宮本背水さん

ある専門的なテーマを異性の仲間と真面目に論じている、その主体を相手は女性として見ることがない、という、何かのプロの、あるいはプロを目指して頑張っている女性の葛藤をみごとに詠んでいると思いました。「狛犬」もいいと思いました。
岡桃代さん

狛犬にも雌雄があるのですね。それを熱心に語る人、わたしのことは女として見ないくせに…という心のつぶやきが聞こえる気がします。でも、相手のそういうところも許してしまうのでしょうね。
遠木音さん

狛犬には諸説あるようですし、またモノによって実際に雌雄をわけて作られているところもあり、それだけにいろいろ論じていて楽しい題材でもあるのでしょうね。「女として見たことなきひと」が、性別関わりなくそういった話をする仲間というのは楽しいという意味なのか、それとも女としても見て欲しいと思っている相手なのだという意味なのか、どちらにも取れそうですが、主体のなかでも揺れ動いているような問題なのかなという感じもします。
桔梗さん

狛犬の雌雄の話で、男女を意識する主体に、女性的な深い洞察力を感じました。
大西ひとみさん

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