『 雌雄 』

虹色のひよこを雌雄に分けてゆく手を真っ赤っ赤に染める夕焼け


虹色のひよこと夕焼けに昭和の光景が喚起される。雌雄の仕分けは露店に出される前なのだろうか。夕焼けが入り込む一室で黙々と仕分ける人の手と、不自然に染められたひよこたち。色がぎゅっと凝縮されたのちにセピアに変わるような淋しさと懐かしさを感じた。
二宮 隼人さん

『虹色のひよこ』というのを最初はカラーヒヨコのことかとも思ったのですが、あれは基本的に仕分けられた後の(格安の)オスだけが染色されているはずなので、この歌の『虹色の』はそうではなく、まだ行く末の定まらないひよこに対する枕詞的な修辞を為しているのだと読みました。『真っ赤っ赤』という表記が秀逸ですね。もちろん一義的には夕焼けを指す修辞なのだけど、(やや深読みになるかもしれませんが)雛鑑別士という職業を思えば、そこから先にある命の結末も暗示しているようで、重ねられる赤の文字が不穏なものを表しているようにも感じました。
宮本背水さん

既に述べられていますが、かつて見かけた露天のカラーひよこは雄ばかりのはず(間違っていたらごめんなさい)。運よく大きくなってしまうと朝早くから声高らかに鳴くようになり扱いに困るんです...って長くなりましたがそんな感じで違和感から入ってしまいました。「真っ赤っ赤」という言葉は恐ろしさもあり、いろんなイメージを次々と湧かせる、不思議な歌でした。。
えだまめさん

駄菓子屋、紙芝居屋、ロバのパン屋のように、聞いて想像するしかない、でも色も匂いも想像できてしまう昭和の風景としてのひよこ売りが目に浮かびました。夕日の色がその時代の象徴としてあるのと同時に、先の方も書かれているように、雄のひよこの行く末の暗示にもなっていると思い、その点からこの色の使い方がとてもよいと感じました。
天田銀河さん

「虹色のひよこ」は最近見かけなくなった、カラーひよこを思い浮かべましたが、主体はひよこ鑑定士なのでしょうか。鑑定方法にあまり詳しくないのでわかりませんが、性別を鑑定するために必要なライトを夕焼けと比喩しているのかなと読みました。
鑑定するのだとしても色を染める前に行うのではないのかなという気がしましたが…。
桔梗さん

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