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作者への許可も取らずに真夜中の作中主体はくちづけをする


小説を書いていると、作者の意図に関係なく作中の人物が動き出して物語を形成していくことがあるそうです。それは作者の深層心理の為せる技なのか、神様の仕業なのか…。どちらにせよ、とても神秘的な状況のように思います。その状況下に交わされるくちづけも、なんだか神聖で美しいもののように思えます。ただ、許可も取らずに、からは、作者の驚きや焦りもみえて、少しおかしみを帯びているのも素敵なところだと思います。
せしんさん

特選と迷いました。
うまいなあ。
井筒ふみさん

今回は突出した歌が無いと思っていますが、これは初読で立ち止まりました。「僕でも詠める」感はありますし、驚くようなモチーフでもありませんが、無事これ名馬かな。
久哲さん

おとぎ話のような世界観が浮かびました。好きです。
淡海わこさん

この歌、ファンタジックで甘くてものすごく好きなのです。でも一点だけ、「作中主体」という言葉が気になってしまいました。このような短歌や俳句の世界で使われる言葉を入れると(そうとは限らないかもしれないのですが、少なくともわたしは短歌をはじめる前には知りませんでした)、読者を選んでしまう側面があるような気がします。それが疵というわけではないのですが、どうしても引っかかってしまいました。ここが他の表現だったら、まちがいなく特選を入れていたと思います。
えんどうけいこさん

色々な読み方ができて面白いです。一人目の評者さんの読みが的確なのだと思うのですが、本が閉じられている間って実は別の物語が展開されてるのかな、とか、夢(妄想)の中でお気に入りのキャラクターとの逢瀬を楽しんでいるのかな、とかですね。予期せぬドラマが始まりそうなドキドキ感のある歌と思います。
WPPさん

クスッと笑いたくなるような可愛らしさと洒落た雰囲気を感じました。くちづけというのも古風でいいですね。作者がなかなか甘い展開にしてくれないから待ちきれなかったのかも。私も作中主体が気になりました。作中/主体と区切りましたが、一般的ではないように思います。
仙冬可さん

 そんなこと、ないはず、ですが本当にありそうで…。素直にいいなあと思いました。
岡桃代さん

小説でも、作中の人物たちが作者の意図に反して、勝手に動きだすという話はよく聞きますね。メタフィクションな視点が楽しい歌だと思います。
もしかしたらわたしたちもまた、だれかの創造物なのかもしれない、という意味合いも含んでいるのかもしれませんね。
桔梗さん

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