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雨だれに「ごめん」の声がよみがえり雑にゆるしたあしたをおもう


「雑にゆるした」という表現がおもしろいと思います。
この「朝」はたぶんその当日(もしくはそれ以前)の朝の出来事(“「ごめん」の声がよみがえり”の)を思い出しているのだと思うのですが、現在の一般的なイメージとして「あした」といわれると次の日の方を思い浮かべてしまうかなと思いました(ましてや他が口語なので)。
桔梗さん

朝のやりとり(諍い)や、それを後になって自省している様子、心情が伝わりました。「雑にゆるした」という表現が良いです。時間がないときや疲れている時に口論になるとこうなりがちで、それを雨だれを聞きながら思い返すところにリアリティがあってとても共感できます。
WPPさん

ゆるす、という行為はすごく難しいことだと思うんですよね。でも、場合によってはゆるさなくちゃいけないときもあって、それを自分のなかできっちり消化できてればいいけど、そうじゃないときもある。そういう複雑な心境を「雑にゆるした」という端的な語句で指し示したのがおもしろい歌だと思います。全体的なストーリーの取りにくさと、「あした」の使い方は気にかかりました。
宮本背水さん

詠者にはなげやりな赦し方をしてしまった朝の出来事がずっと心に引っかかっていたのだろう。その日が雨というのもまたいい。不調和な雨だれの音に客体の「ごめん」の言葉を聴いてしまう。うしろめたい、ちょっと罪悪感にも似た詠者の心の機微が上手く表されているいいうただと思う。
もーたろさん

「雑に謝る」、ではなく「雑に許す」なのが、その視点の鋭さが素敵だと思います。相手が真摯に謝ったとして、それを自分が真摯に受け止めなかったことがあとになって気持ちにひっかかる。謝る方の非ではなくて許した方の非に焦点を当てているのが新鮮でした。
七緒さん

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