33代目総選挙 開催:2017年04月19日〜24日

 

サーバの悲劇を越えてゆく人の巻

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歌題『  』

作者への許可も取らずに真夜中の作中主体はくちづけをする

第33代うたの人

首席 91pt 桃×8 黄×23 緑×6 Bonus

せしん莉奈寿々多実果nonたん天田銀河村田一広淡海わこWPPもも可奈美井筒ふみ久哲ぽるかどっとみずたまえんどうけいこ木蓮宮本背水知己凛金子りさCIPHER七緒静ジャック荻森美帆小川けいと岡桃代ひの夕雅中牧正太えだまめ小林礼歩葵の助須磨蛍冬桜nu_ko桔梗小泉夜雨ネネネ


小説を書いていると、作者の意図に関係なく作中の人物が動き出して物語を形成していくことがあるそうです。それは作者の深層心理の為せる技なのか、神様の仕業なのか…。どちらにせよ、とても神秘的な状況のように思います。その状況下に交わされるくちづけも、なんだか神聖で美しいもののように思えます。ただ、許可も取らずに、からは、作者の驚きや焦りもみえて、少しおかしみを帯びているのも素敵なところだと思います。せしんさん

特選と迷いました。
うまいなあ。井筒ふみさん

今回は突出した歌が無いと思っていますが、これは初読で立ち止まりました。「僕でも詠める」感はありますし、驚くようなモチーフでもありませんが、無事これ名馬かな。久哲さん

おとぎ話のような世界観が浮かびました。好きです。淡海わこさん

この歌、ファンタジックで甘くてものすごく好きなのです。でも一点だけ、「作中主体」という言葉が気になってしまいました。このような短歌や俳句の世界で使われる言葉を入れると(そうとは限らないかもしれないのですが、少なくともわたしは短歌をはじめる前には知りませんでした)、読者を選んでしまう側面があるような気がします。それが疵というわけではないのですが、どうしても引っかかってしまいました。ここが他の表現だったら、まちがいなく特選を入れていたと思います。えんどうけいこさん

色々な読み方ができて面白いです。一人目の評者さんの読みが的確なのだと思うのですが、本が閉じられている間って実は別の物語が展開されてるのかな、とか、夢(妄想)の中でお気に入りのキャラクターとの逢瀬を楽しんでいるのかな、とかですね。予期せぬドラマが始まりそうなドキドキ感のある歌と思います。WPPさん

クスッと笑いたくなるような可愛らしさと洒落た雰囲気を感じました。くちづけというのも古風でいいですね。作者がなかなか甘い展開にしてくれないから待ちきれなかったのかも。私も作中主体が気になりました。作中/主体と区切りましたが、一般的ではないように思います。仙冬可さん

 そんなこと、ないはず、ですが本当にありそうで…。素直にいいなあと思いました。岡桃代さん

小説でも、作中の人物たちが作者の意図に反して、勝手に動きだすという話はよく聞きますね。メタフィクションな視点が楽しい歌だと思います。
もしかしたらわたしたちもまた、だれかの創造物なのかもしれない、という意味合いも含んでいるのかもしれませんね。桔梗さん

平等がうまくできないぼくたちを色鉛筆はゆるしてほしい

2席 84pt 桃×5 黄×27 緑×9 Bonus

ものかげ寿々多実果天田銀河村田一広淡海わこWPPももいっくんママ永山雪久哲ぽるかどっとみずたまえんどうけいこ木蓮きつね知己凛あわび五條ひくいち金子りさCIPHERなかばまち子ただよう七緒静ジャック荻森美帆森下裕隆けら小川けいと岡桃代ひの夕雅幸香えだまめ楢原もかハナゾウみちくさ小林礼歩須磨蛍冬桜nu_koネネネ


どうしても同じようには減りませんよね。使ってもらえないのはさみしいかもしれないけど、その分長く一緒にいられるから許してくれるのではないでしょうか。寿々多実果さん

色鉛筆には、どうしてもよく使う色とそうでない色がありますよね。そしてそれは色鉛筆のせいではないし、どの色が偉くてどの色がダメってことではないのです。おそらくこれは色鉛筆を通して、人間の世の中について言っている歌ではないかと思いました。学校や社会では不平等なことばかりで、みんな平等になんて理想論にすぎないのですが、それをセンチメンタルすぎず、皮肉にもせず、やさしい語り口で表現したところに魅力を感じます。「平等」「色鉛筆」以外がすべてひらがなで表記されているところもやわらかい雰囲気で歌に合っていて好きです。えんどうけいこさん

ニュースなどを観て人間のどうしようもなさを感じる人は少なくないと思います。それはキリスト教で言えば原罪のような、人間が生きている限り逃れられない罪の意識とも言えるかもしれません。このお歌はそういった人間のどうしようもない部分を色鉛筆の芯の減りにみており、許しを求めています。やはりここで面白いのは神さまのような存在でなく色鉛筆そのものに対してであるところですね。「色鉛筆は」という助詞には個人的にちょっとした違和感を覚えますが誤りではないと思います。「色鉛筆には」あるいは「色鉛筆よ」の方が意味的にはすんなり通るような気もしましたが「色鉛筆は」だからこそ面白いし、許しという行為への色鉛筆の主体性を強調できるのかもしれません…。悩ましいですが、このお歌自体は良作と考えます。五條ひくいちさん

 たしかに、色鉛筆って同じようにへらないですね。「平等がうまくできない」という表現に、同じ比率で使い続けられないことに苛立っている様子がよく出ていると思いました。岡桃代さん

発想が面白い。平等が、の「が」の音がひっかかりました。平等に、の方が耳馴染みが良いのですが、がの方がインパクトはある。意図的なのかなと思いました。仙冬可さん

歌意はすんなりと入ってきて、とても好きな切り口なのですが「平等がうまくできない」の部分に違和感を感じてしまいました。意味は十分通じるので伝えたいことそのものに抵触しないと思うのですが、私自身の感覚の問題として「平等ができる」という語感だけがふわふわと浮いてしまって。この切り口をどう料理すべきか、私自身も考えてみたいと思いました。ひの夕雅さん

色鉛筆のセットは、頻度の高い色から減ってゆきます。特にそこに使う人の思想があるわけではないけれど、何事においても平等というのは難しいということでしょうね。暗に人間関係のことも示しているのかもしれませんが。 桔梗さん

絵具でも色鉛筆でもクレヨンでも、よく使う色と全く使わない色というのが出てきますよね。自分の好みの問題もありますし、何かを描くために色を選ぶという作業によって「使わない色」が選ばれていくのだと思います。うまく説明できないのですが「平等がうまくできない」というのは人間が背負ってしまう業のようなものを感じます。
自分では絵を描くことはしないのですが、子供がクレヨンで絵を描いているので平等でない色の減り方という着眼点に魅かれました。小林礼歩さん

ゆるすことまたゆるすことくりかえしさやえんどうは裸になりぬ

3席 81pt 桃×8 黄×18 緑×13 Bonus

ものかげせしん寿々多実果nonたんナタカ天田銀河WPPももいっくんママ永山雪久哲えんどうけいこ木蓮宮本背水西村湯呑あわび五條ひくいち金子りさCIPHERただよう静ジャック荻森美帆森下裕隆岡桃代衣未(みみ)ひの夕雅幸香もーたろ中牧正太えだまめ仙冬可みちくさ小林礼歩葵の助須磨蛍nu_ko小泉夜雨


何度も読みました。少ない語句で詠ったひとつの行為に、心のありようが実によく映っていると思いました。私もこういう歌が詠みたい。裸に剥かれた豆は主体の心のようでもあってどこか心許なげです。主体の胸のわだかまりはきれいに解決されてはいないのじゃないかな。それでも繰り返し許すことを続けながら日々を過ごしていくのでしょう。そしてそれは主体に限らず誰しもがどこかで何かでしていることでもあり、読み手に深い共感と慰めをもたらしてくれるように思います。WPPさん

一番胸にじーんときた歌でした。皆だれかをゆるしだれかからゆるされて生きているのだと改めて感じました。さやえんどうは剥かれて裸になるのにその一字だけが漢字であとは全てかなというところにも心を惹かれます。寿々多実果さん

誰かの罪を許すことも、誰かに心を許すことも、どちらの「ゆるす」も、殻を剥く行為に似ているように思います。ゆるすことの繰り返しで、人は人と関わり、生きていくのかもしれません。さやえんどうは剥かずとも食べられますが、その殻まで剥いて裸にするというのが、心の柔らかい部分をさらけ出すような優しいニュアンスを感じて良いと思いました。ナタカさん

私はこのお歌に主体の苦しみを感じました。許すという精神領域での作業と豆の莢剥きを重ねていますが、その喩えの見事さのみならず、結句では「裸」という一字を以て無防備な豆の中身すなわち主体の心がコロンと置かれる…そんな視覚的効果も効いています。裸となるまで繰り返される「ゆるし」の作業は柔らかなさやえんどうを引き裂き、中身を抉り出す行為です。お歌全体のひらがなの優しさの裏にはそんな苦しみがあるように感じます。そんな苦しい作業でも行おうという主体はやはり、とてもやさしい人なのかもしれませんね。表現力豊かな素敵なお歌です。五條ひくいちさん

ひらがなが「ゆるす」という行為のやさしさを視覚的に表しているようで惹かれました。その一方「ゆるす」ことはさやえんどうを剥き、中身を無防備に晒す不安な要素もあり、深く読み込める素敵なお歌だと思いました。倖さん

力任せにしてもうまく豆は取り出せません。そう言われればそうだなあ、というくらい、あの作業を意識したことはなかったのですが。淡々と筋をとって、開いて、人間も本音がぽろぽろとこぼれるのかなと思いました。静かな優しい光景が浮かびました。仙冬可さん

「ゆるす」の反復からはじまり、さやえんどうの「裸」というつるりとした描写で終わる美しい歌です。歌意としても、許しを重ねていくからこそ硬い鞘を脱がされて本質をやっと見せられるようになる、という摂理が表されており、なるほどな、と思わされます。しかし、さやえんどうを剥く過程がそこまで複雑ではないので、やや表現として乖離があるのでは?許しを幾度も重ねることを生かした表現であれば、もう少し歌意がとりやすいものになるのではと思います。せしんさん

「ゆるす」という行為が持っている尊さと痛ましさを、さやえんどうという具体で上手く表現しています。ひとつの哲学を提示して、かといって声高にもならない。秀歌だと思います。森下裕隆さん

さやえんどうはそのまま食べる(筋は取るけれど)のが普通だと思うのですが、この場合「裸」というのは中の豆の状態のことをさしているのでしょうか。
さやえんどうのことを言いつつも、自身のことを投影しているのでしょうね。桔梗さん

空は青 許そうかもうありったけありったけ君にさらわれること

4席 60pt 桃×5 黄×15 緑×5 Bonus

せしん莉奈寿々多実果ナタカ天田銀河村田一広淡海わこももいっくんママ可奈美永山雪ぽるかどっとみずたまえんどうけいこ木蓮きつねあわび金子りさCIPHERただよう七緒静ジャック中牧正太ハナゾウ小泉夜雨


まず、「空は青」で景色がすっとひらけました。青い空に決心の後押しをされそれを理由に君に見も心も許すことにする。いいなと思いました。でも、ありったけさらわれるのは全部相手に任せてしまうようなのでちょっとは主導権を持ちたいかな。寿々多実果さん

ありったけ、の繰り返しの上に、もう、までついて、とにかくきみに身を任せよう!という大きな決意が見えて、空の青とあいまって甘酸っぱい気持ちになりました。せしんさん

ありったけの繰り返しが効いてるなと思いました。青春!って感じですね。淡海わこさん

青い空は確かに何もかも許してしまおうという気持ちになりますね。ありったけの繰り返しで君への気持ちの大きさが表されているように感じました。木蓮さん

多分それまでは「君」のことを好きなのに、どこか自分の中でそれを認めずにいたのだと思います。でも、ふとそれを認めてしまおう、許そう、心全部君でいっぱいになってもかまわないって吹っ切れたのだと思いました。青い空は実景か心象かわかりませんが、そのすがすがしさを感じます。きつねさん

お歌の爽やかな印象が素敵です。河野裕子さんの「たとへば君、ガサッと落ち葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか」のさり気なくひょいと攫われたいという受け身の願いと逆の、思い切り我が身全部を攫われることを主体が「許す」という関係性が面白いです。五條ひくいちさん

青空は解放感を感じる景ですし、気持ちの枷も外れてしまうというか外してしまおう、ということなのでしょうね。結句は「こと」じゃない方がよかったかなという気もしますが、全体的にさわやかな青春詠といった感じです。桔梗さん

ゆるされてゐた日々だつた野良猫に由緒ただしい名前をつけて

5席 58pt 桃×1 黄×24 緑×13 Bonus

ものかげせしん莉奈寿々多実果nonたんナタカ天田銀河村田一広WPPいっくんママ井筒ふみ永山雪えんどうけいこ木蓮宮本背水きつね知己凛西村湯呑金子りさCIPHER静ジャック森下裕隆けら岡桃代衣未(みみ)ひの夕雅二宮 隼人もーたろ中牧正太えだまめ楢原もかハナゾウ小林礼歩須磨蛍冬桜ネネネ


凛と整った歌でまず惹かれました。野良猫でさえ気品ある名前を付けてしまうような子供時代。厳格ながらも愛情をたっぷり受けて育ったのでしょうね。社会に出てままならない日々を過ごしている作者が改めて許されていたことに気付いたのだと思いました。いっくんママさん

野良猫(野良飼い)、減りましたよね。今は事故や病気にあわないように、また近所で悪さをしないようにと家の中で飼う人が多いしそれは望ましい飼い方ではあるのですが、かつては猫が縄張りを徘徊しあっちの家こっちの家と渡り歩いてはその場その場で違う名前で呼ばれたりもし、地域全体で可愛がって(時には怒って)いたように記憶しています。詠者もその頃を懐かしく思っているのだろうと共感を覚えました。WPPさん

すごく韻律がきれいな歌ですよね。また語順の効果がでている歌だと思います。倒置として「野良猫に由緒ただしい名前をつけることをゆるされてゐた日々」と読むこともできるんですけど、たぶん、「ゆるされてゐた」のはそれではないのだろうな、という読みの拡がりがあって、読んでいてここちのよい歌でした。宮本背水さん

許しあうたびに僕らは老いてゆく また葉桜の道を歩こう

6席 56pt 桃×3 黄×18 緑×5 Bonus

せしん莉奈寿々多実果ナタカ天田銀河淡海わこWPPいっくんママ可奈美永山雪知己凛五條ひくいち金子りさCIPHERけら小川けいと岡桃代ひの夕雅二宮 隼人もーたろ中牧正太仙冬可ハナゾウみちくさ葵の助桔梗


私も大人になるとか成長するというのではなく「老いてゆく」がしっくりとくる歳になって少しかなしい。葉桜の道を歩くというのが、花の盛りではなくなったけれど君と歩いていくよと言っているように思えて好きです。寿々多実果さん

歌野晶午の小説にもありましたねー。老いと葉桜をかけている作品。
でも、葉桜って若い盛りじゃないかな、て気がしてます。井筒ふみさん

許すことってある意味では許さないことよりもつらいことなのだと、この上の句で改めて気づきました。そうやってお互い辛いことを重ねて、乗り越えて、そうしながら穏やかに生きてゆくのだという。その穏やかさが葉桜の絵とよく合うと思います。さりげない詠み方のなかにも、しっかりと伝えたいことが存在し強い歌だと感じました。
天田銀河さん

夫婦の歌、と読みました。盛を過ぎた桜に葉桜の穏やかな日々の美しさを感じさせて、下句の呼びかけが素敵だなと思いました。
けらさん

老いるということは許しあうということなのですね。優しくも芯のある歌に、自分の不甲斐なさを思い知らされるようです。WPPさん

若さとは自己を主張してゆくことであり、年を重ねてゆくことで相手への理解を深めてゆく=許しあうということなのでしょう。
下の句は小向大也さんの「来年も、なんて言わずに手をとって歩いてゆけば葉桜の下」をちょっと思い出しました。
桔梗さん

ぐみの木の許すかぎりの実を取ってあしたあなたに会いにいきたい

7席 46pt 桃×3 黄×13 緑×9 Bonus

莉奈天田銀河村田一広WPP井筒ふみ久哲えんどうけいこ木蓮西村湯呑五條ひくいちCIPHERただよう荻森美帆森下裕隆けら岡桃代衣未(みみ)ひの夕雅もーたろ中牧正太仙冬可楢原もかハナゾウミオナマジコネネネ


たくさんとれたよ!って言ってあなたを驚かせたいのかな。それともただの口実なのかも。「許すかぎりの」はぐみの実のことなんだけれど、下句を読むと主体の心の一生懸命さの表れに思えてきて、一途でけなげな感じにときめきました。WPPさん

木の実をとって会いにいくという、どこか動物的でシンプルな愛情を、素直な言葉と軽やかな韻律で詠んでいて、好きです。突き詰めれば愛とはその人を生きさせることなのかもしれませんね。中牧正太さん

この場合の「許す」は木の持ち主というよりは、木自体が「許す」かぎりでしょうか。ぐみの甘酸っぱさも相俟って、さわやかな青春の雰囲気のただよう歌だと思います。なぜ今すぐにではなく「あした」なのかという感じはしますが、A音を使いたいという韻律的な理由からでしょうか。桔梗さん

かわいくていいですねー。ちょっとうろ覚えなんですが、ロシアかどこかの民謡で『グミの木』みたいなタイトルの女性の心情をうたった歌があったような記憶があって、それを思い出しました。ぐみの木という具体が一首のイメージをあざやかにしていると感じます。頭韻の取り方もおしゃれですね。宮本背水さん

だけどまだ生きることを許されている たまごのサンドイッチはおいしい

8席 40pt 桃×3 黄×10 緑×10 Bonus

莉奈ナタカ天田銀河村田一広WPPいっくんママえんどうけいこ知己凛五條ひくいちCIPHERただよう静ジャック森下裕隆ひの夕雅二宮 隼人もーたろ中牧正太仙冬可葵の助須磨蛍桔梗


「生きている」と「たまご(=命)」が呼応して、「許される」が浮かび上がってくるように感じました。主体の切実な思いを、平仮名とサントイッチが優しく柔らかく包んでくれているようです。WPPさん

たまごのサンドイッチって甘くてしみじみとおいしいですよね。素朴な卵のサンドイッチの味が「生きることを許されている」と感じさせる道具としてしっくり来ていると思いました。いっくんママさん

生きている実感=おいしさを感じられること。生きていく上で必要な「食」を、おいしく感じることで、主体は生きていることをまだ許されていると感じたのでしょう。「許」のお題を力みなく使われていて共感を持ちました。知己凛さん

誰にということもないんだけど、「生きることを許されている」という感覚、ちょっとわかるような気もするなあと思いました。
「だけどまだ」という歌の入り方も読者の注意を引きます。
字余りと句跨りは無理のない範囲で上手いと思うのですが、散文的で硬い印象になってしまっているのが個人的には残念に思いました。金子りささん

どこか生きるということに引け目を感じている主体なのでしょうか。「たまご」は命の象徴であり、それをおいしく食べられていることに対して主体は「許されている」と感じるのかなと読みました。桔梗さん

サンドイッチの中で、卵サンドは歯の力がなくても噛める。泣きながらでも多分呑み込める気がします。その柔らかさが「たまご」のひらがな表記に出ている気がします。
絶望していても、素朴なものを美味しいと思えるうちは大丈夫だと、読了後に光が灯るような気がしました。
仙冬可さん

先の方も書かれているように「たまご」を命を象徴として読みました。おいしいものをおいしいと感じられること、生きていく上でとても重要だと思います。それを「生きることを許されている」と感じる気持ちにも共感出来ました。薊さん

傷つけたい 許しを請わずに済む程度 君の歯茎に刺されバゲット

9席 36pt 桃×3 黄×8 緑×6 Bonus

せしんnonたん井筒ふみCIPHERなかばまち子七緒小川けいとひの夕雅もーたろ中牧正太仙冬可楢原もかハナゾウ冬桜小泉夜雨


謝らないで済む程度に君を傷つけたいと思わせる何があったんだろう。そして自ら手を下すのではなくバケットに託すとは(笑)。よくわからないながらも、二人が(なんだかんだで)仲良しなんだろうな、ということが伝わってきます。WPPさん

バゲット刺さったら、けっこう痛いですよね(笑)
でも、謝るほどのことじゃない。自分の心も傷つかない。
さじ加減がとてもいい、と思いました。井筒ふみさん

下の句の発想と勢いが好きです。上の句が説明的で硬いので、全体を見れば終わりに向かって加速するような味わいがあります。仙冬可さん

君と主体は一緒に朝食を食べているのでしょうか。仲がよさそうなふたりでもどこかに鬱屈したものを抱えていて「傷つけたい」という感情がふっと沸いてくる、という意味かなと読みました。ただこれまでバゲットを食べていて歯茎に刺さる、という経験がないので、それがよくあることなのか珍しいことなのか、ちょっとニュアンスがわかりにくいように思いました。
桔梗さん

バゲットのパリッとした風合いが歌全体をとても軽やかにしているなぁと思いました。「傷つけたい」という云うならじめっとした湿度が高めの感情もバゲットの存在がきちんと乾燥剤の役目を果たしていて、とても爽やかな印象を受けました。
(私自身)歯茎に刺さったことはないんですが、頬の内側とか上顎に何度もその外皮の攻撃を受けてきました(笑)。バゲットは凶器としてとても具合がいいな、と感心しました。パン好きの私にとっては文句なしの焼成を果たしているお歌です♪ひの夕雅さん

もう許すことにしており泣きべその君の後ろに虹が見えてて

10席 33pt 桃×2 黄×9 緑×12 Bonus

莉奈nonたん村田一広淡海わこWPP可奈美井筒ふみ永山雪久哲きつねあわびCIPHERただよう静ジャック幸香中牧正太えだまめ楢原もかみちくさ小林礼歩葵の助nu_ko


君は恋人でしょうか。子どもでしょうか。優しくてせつなくてかわいい歌だなと思いました。「おり」だけが浮いているように思えてしまったので特選にはしませんでした。寿々多実果さん

虹って視界に飛び込んでくるような印象があります。唐突感といいますか。主体の許しもそんな風に、ふいにすとんと胸に落ちて広がったんだと思いました。何かを許すときそこにはどんな形であれ愛があって、その瞬間を虹になぞらえた素敵な歌です。WPPさん

自分が泣きべそにさせてしまった君をもう許してあげたかったのでしょうか。きっかけは猫でも夕日でもなくて虹が一番素敵ですね。可奈美さん

素敵な上句。そこから理由に展開していくかたちもいいなと思いました。ただ、見えていたのが虹だったのが少し残念な気がして、もっと何でもないものに許しの根拠を見つけてくれたらより良かったのにな、と思いました。中牧正太さん

主体が君を泣かしたようなのに、悪いのは君(許す立場は主体)、というのがどういう状況なのかよくわからないのですが、たとえば何かやってはいけないことをしたちいさな子を叱ったようなシチュエーションなのでしょうか。
「おり」という文語と、「見えてて」というい抜き言葉がちょっとしっくりこない感じがしました。
桔梗さん

これはたぶん『泣く=雨』『泣きやむ=虹』という隠喩的なイメージをもちいた因果関係の逆転を楽しむ歌なのかな、と感じました。っていう言い方をすると小難しくなっちゃいますけど、「あー、あっちのほうで晴れてるじゃん。じゃー、こっちも泣きやんでもらわなくちゃ」みたいな。その「結びつかない」ところが楽しい歌なのかな、と思います。『虹』のきれいなイメージも、ややおおげさなきらいはありますが、シーンとして映えてますね。宮本背水さん

雨だれに「ごめん」の声がよみがえり雑にゆるしたあしたをおもう

11席 33pt 桃×2 黄×9 緑×7 Bonus

寿々多実果天田銀河村田一広WPP永山雪久哲宮本背水きつねCIPHERなかばまち子静ジャック岡桃代二宮 隼人もーたろ中牧正太仙冬可須磨蛍小泉夜雨


「雑にゆるした」という表現がおもしろいと思います。
この「朝」はたぶんその当日(もしくはそれ以前)の朝の出来事(“「ごめん」の声がよみがえり”の)を思い出しているのだと思うのですが、現在の一般的なイメージとして「あした」といわれると次の日の方を思い浮かべてしまうかなと思いました(ましてや他が口語なので)。桔梗さん

朝のやりとり(諍い)や、それを後になって自省している様子、心情が伝わりました。「雑にゆるした」という表現が良いです。時間がないときや疲れている時に口論になるとこうなりがちで、それを雨だれを聞きながら思い返すところにリアリティがあってとても共感できます。WPPさん

ゆるす、という行為はすごく難しいことだと思うんですよね。でも、場合によってはゆるさなくちゃいけないときもあって、それを自分のなかできっちり消化できてればいいけど、そうじゃないときもある。そういう複雑な心境を「雑にゆるした」という端的な語句で指し示したのがおもしろい歌だと思います。全体的なストーリーの取りにくさと、「あした」の使い方は気にかかりました。宮本背水さん

詠者にはなげやりな赦し方をしてしまった朝の出来事がずっと心に引っかかっていたのだろう。その日が雨というのもまたいい。不調和な雨だれの音に客体の「ごめん」の言葉を聴いてしまう。うしろめたい、ちょっと罪悪感にも似た詠者の心の機微が上手く表されているいいうただと思う。もーたろさん

「雑に謝る」、ではなく「雑に許す」なのが、その視点の鋭さが素敵だと思います。相手が真摯に謝ったとして、それを自分が真摯に受け止めなかったことがあとになって気持ちにひっかかる。謝る方の非ではなくて許した方の非に焦点を当てているのが新鮮でした。七緒さん

免許証きみのを見せて。指名手配されたらどんな目をするのかを

12席 31pt 桃×3 黄×8 緑×5 Sorry

天田銀河ぽるかどっとみずたま宮本背水金子りさCIPHER七緒静ジャック荻森美帆森下裕隆もーたろ中牧正太ハナゾウ小林礼歩冬桜桔梗小泉夜雨


確かに、免許のお顔が指名手配される時のお顔になりますよね。きみは、指名手配されそうな人ということなんでしょうか?せしんさん

指名手配の際には、免許証の写真を使われることが多いそうです。この歌はそれが逆の発想になっていて、面白いなと思いました。WPPさん

免許証=指名手配の写真にしたところが面白いと思いました。なのでもうひとひねり何か面白味がほしかったような気がします。可奈美さん

おもしろい歌ですね。まず『免許証の写真=指名手配されたときの目』というちょっと不穏な気づきがあって、そのうえで、なぜ『指名手配されたときのきみの顔』を主体が見たいと思ったのかを考えてみると、それは単純な好奇心だけかもしれないけど、個人的には、たぶん主体は『きみ』を好きで、だからこそいろいろな顔を見たいと思っていて、指名手配されたときの顔すらも愛してしまおうという相聞歌としても読み取れるようになっているように感じられました。そのちょっと倒錯した感じが興味深く感じます。あくまで歌い方が軽い口調だというのも、おもしろいですね。宮本背水さん

昨今は、被害者加害者とも新聞やテレビではフェイスブックの写真を使われることが増えてきたように思うのですが、まだ免許証や卒業アルバムなどの写真を使う場合も多いのでしょうね。
普通に(?)捕まって報道される顔ということではなく、「指名手配」ということは「きみ」は何らかの罪を犯した上に逃げてしまうような人なのでしょうか。免許証の、ちょっと凶悪そうにみえる写真が「指名手配」という不穏な言葉とよく合っているように思いました。
桔梗さん

微妙に悪意がブレンドされた好意ですね。面白いです。
おそらく悪人顔に写っているであろう免許証の写真さえ見たい、という相手に対するある意味マニアックな関心が深く感じられます。森下裕隆さん

いつだって心もとない手袋ででんきうなぎを掴むようです

13席 30pt 桃×1 黄×10 緑×7 Bonus

寿々多実果ナタカ井筒ふみえんどうけいこ西村湯呑金子りさCIPHER荻森美帆森下裕隆幸香中牧正太えだまめ楢原もかみちくさミオナマジコ須磨蛍桔梗小泉夜雨


言いたいことはなんとなくわかりますが、明確な絵が立ちません。『電気ウナギ』とした方が、良いような気もしますし。二句切れだと思いますが、展開がわかりにくかったです。久哲さん

恋の歌、でしょうか。おそるおそる獲物(好きな人)に挑む主体を想像しました。好きな人から放たれる魅力が強烈なほど、挑む側の武器防具(知性とかユーモアとか容姿とか?)も心もとなく感じるでしょうけど、感電するのも醍醐味かも?健闘を祈ります。WPPさん

「でんきうなぎ」とひらいた表記に、うなぎの掴みづらいうねうね感が出ている気がしますが、それよりも違和感の方が大きかったです。内容もつかめそうでつかめなかったです(うなぎだけに!)。きつねさん

なぜでんきうなぎなのでしょう。ヤツメウナギなど他のウナギではいけないのでしょうか。と思ったのですが、感電しないように手袋(ゴム手袋?)をしていて、その手袋が心もとないということならやはりでんきうなぎなのでしょう。好きな人におっかなびっくり話しかけようとするとか、そういう光景をイメージしました。ナタカさん

「心もとない手袋ででんきうなぎを掴むよう」が良いです。
「いつだって」はどんな状況なのか、生きていくということすべてなのでしょうか?もうすこし状況をしぼってみてもメリハリがついていいのかなと思いました。桔梗さん

許せないことがあるたび飴を噛む奥歯に熱をほとばしらせて

14席 30pt 桃×1 黄×10 緑×4 Bonus

nonたんもも永山雪ぽるかどっとみずたま五條ひくいちCIPHER七緒衣未(みみ)ひの夕雅中牧正太仙冬可葵の助須磨蛍小泉夜雨ネネネ


「熱をほとばしらせて」が印象的です。飴を噛んだからといって奥歯が熱くなるとは通常考えられないのですが、それが主体の許せない気持ちのやり場のなさを上手く表していると思いました。私自身は怒りがあまり持続しないのでやや共感しかねたのですが、怒りや許せないと思うことってもの凄くエネルギーが要るし吐き出すことが出来ないのは辛いだろうなと思いました。WPPさん

「許せないこと」に対する対応は、その事柄によっていろいろなのだと思うのですが、奥歯で物を噛むという行為から察するに、今回の場合は「許せないこと」だけれど、それを外に出すこともまた難しいような事柄(守秘義務等で自分の中に留めておかなくてはならないような)なのかなと思いました。
それで解消できていればよいけれど、歯には悪そうなのでほどほどに…(←余計なお世話)。桔梗さん

下句の「奥歯に熱をほとばしらせて」がとても良いですね。許せないことがあって、でもそれを他人にぶつけるのではなく、飴を噛む。怒りが自分のうちへうちへとかえって行く様が、その動作によって劇的に表現されており、面白いです。噛むという動作にどこか自傷的な感覚と、高い共感性があるところにも惹かれます。七緒さん

この歌にも共感しました。
気持ちの行き場がない時に歯や唇を強く噛み締めてしまうのは、多くの人が経験していると思います。
平常心の時にはよくよく力を入れないと出ないような強さが、そういう精神状態の時は出てしまいがちですよね。そんな力で飴をガリガリバキバキと砕く音が聞こえてくるようでした。葵の助さん

許すふりしていた春がちりぬるを君のとなりにもういられない

15席 28pt 桃×1 黄×9 緑×9 Bonus

ものかげ寿々多実果ナタカ淡海わこ久哲えんどうけいこ宮本背水きつねあわび金子りさCIPHER静ジャック衣未(みみ)もーたろ中牧正太仙冬可みちくさ須磨蛍ネネネ


浅学ゆえ「を」の捉え方がよくわからないまま読みましたが、何かしらほころびを感じている関係(気持ち)を、春の優しさ暖かさでごまかしてきたけれどそれももう出来ない、という歌と思いました。何があったか定かでないけれど、主体がそれを哀しんでいることが伝わって切ないです。WPPさん

「色は匂へど散りぬるを」を踏まえているものとみますが、古語と現代語が同居しているため読み手は混乱をしてしまうように思います。どちらかに統一するだけでも一首としてすっきりして、意味を取りやすくなるかと思います。主体の切羽詰まったような哀しみが徐々に募るような印象を受ける点が良いですね。五條ひくいちさん

ちりぬるを、このことばの遊び方は個人的にはすごく好きですね。いろは歌というひろく膾炙されたものが一首のなかにふいに降り立ってくるところに楽しくなる音、リズムが感じられます。全体的には別離という暗いテーマですが、だからこそ、この部分の音が際立って聴こえてきたように思います。宮本背水さん

「許すふりをしていた春」は、春という季節だからこそ許されていた雰囲気、みたいな意味合いで取りました。「ちりぬるを」というフレーズは、やはりいろは歌にちなんでいるのでしょうね。自分の気持ちを「君」に知られたくなかったのに、気づかれてしまったから「となりにもういられない」ということなのでしょうか。「君のとなりにもういられない」という言い回しが割とありふれているので、もうひと工夫欲しいようにも思いました。桔梗さん

許すふりってすごくすごく心をすり減らす気がします。
言葉あそびのような「ちりぬるを」のあとで、君のとなりにもういられない主体の心情を考えると胸がぎゅっとなりました。
とても好きな歌です。ネネネさん

下手くそな絵を売るひとへ降りしきる許しのような花 春の陽射し

16席 28pt 桃×1 黄×9 緑×2 Bonus

nonたん金子りさCIPHERなかばまち子七緒もーたろ中牧正太仙冬可冬桜nu_ko小泉夜雨


春のあたたかく美しい情景が詠まれていると思うのですが、降っているのは花と陽射しなのか、花のような陽射しなのか、そして「許しのような花」とはどんな花なのか、少し掴みにくいところが多くてイメージがぼんやりしてしまったような気がします。えんどうけいこさん

「許しのような花」がいいなあと思いました。このように思っているのは見ている主体の方なわけで、下手くそな絵描きの方はなんとも思わずに絵を売っているのではないでしょうか。それを「許しのような」とみてしまう主体は、少しその絵描きがうらやましいところがあるんじゃないかなあと思いました。でもそれを蔑むような感じはなくて、温かな目線で見ているのがいいです。
もしかしたら、これ以外にも語順の整理のしようがあったかもしれないと思ったのですが、「許しのような花」のニュアンスを生かすためにも、よく考えられた語順だと思いました。金子りささん

優しい。衣未(みみ)さん

その絵を「下手くそ」と思っているのは主体なのでしょうか、それとも客観的にみたらうまいのかも。少なくとも売れると思っている時点で売っている人(描いた本人とは限りませんが)がちょっとかわいそうと、主体は思っているのかもしれませんね。
「春の陽射し」という結句はやや安易なので、字余りさせてまで入れなくていいように思いました。桔梗さん

「許しのような」まできっちり定型で、そこから一気に乱れることで、なにか崩れ込んでいくような、ほろほろと降っていくような余韻があります。降りしきる花という情景の表現に対しては、結句の作りは効果的だと感じました。七緒さん

目と鼻は泣かせてくれと頼むのにプライドが許可しようとしない

17席 27pt 桃×0 黄×11 緑×8 Bonus

莉奈寿々多実果nonたんいっくんママ可奈美永山雪木蓮宮本背水知己凛あわび金子りさCIPHERただよう七緒静ジャック小川けいと中牧正太小林礼歩


これは鼻の奥がツンとしてかなり苦しい状況です。ひとりになってからでもいいから出してしまいましょうよ。寿々多実果さん

息子がお友達におもちゃをとられて「ママーなんか目が痛い!」と言ってきたのを思い出しました。体は正直ですよね。プライドってなんなんだろうと考えさせられました。いっくんママさん

私はすぐに泣くので周りから「楽でいいよね」などと言われ、それはそれで切ないものですが、泣くのが難しい、泣けない人の辛さというのも及ばずながらわかる気がします。涙を許さないプライドを許せばまだしも楽になるのですけど、そう簡単にはいかないんですよね…WPPさん

共感度の高いうたです。泣くって、難しいですよね。気にせず泣けたらいいんだけど、だれに見られてなくてもプライドは大切です。けっこうつらい歌なんですけど、擬人化の「泣かせてくれと頼む」というのがうまくて、軽さがでてていいですね。そこに「プライドが許可」という言い回しがおもしろいです。宮本背水さん

主体の身体のなかで、肉体からの要求と精神がせめぎあっているのでしょう。プライドが許可しないということは、他に誰か自分の泣いている姿を見せたくない人がその場にいるからなのでしょうね。自分のことなのに妙に客観的な語り口がユニークです。
桔梗さん

許しても晴れない気持ち表しているかのような今朝の目玉焼き

18席 26pt 桃×1 黄×8 緑×9 Bonus

nonたん村田一広淡海わこ永山雪知己凛五條ひくいちCIPHERなかばまち子静ジャック荻森美帆けら小川けいと岡桃代ひの夕雅中牧正太楢原もかミオナマジコ桔梗


 朝の台所のワンシーンとしてありそうです。目玉焼きって、焼き加減が難しいですよね。いちおう許したことになっているけど実はすっきりしていない、もやもやと考えごとをしている間に失敗作となってしまった目玉焼きを見て、ため息をついているような、そんな様子が伝わってきました。岡桃代さん

朝から誰かと喧嘩をしたのでしょうか。一応言葉では相手のことを許したものの、そんな気持ちのまま焼かれた目玉焼きに表れているというのがよいと思いました。
わたしは、主体=許していない=目玉焼きの作り手と読みましたが 、逆に主体がそんな目玉焼きを受け取った側とも読めますね。
桔梗さん

目玉焼きを作るという日常の中の何気ない景の中に、ちくりと刺さった棘のような「許しても晴れない」気もちが描かれていて、「許す」とは言ったものの納得できていない感情が伝わってきました。倖さん

わたくしを美味しく食べてほしいから立ち去りなさい無免許のきみ

19席 25pt 桃×2 黄×5 緑×7 Bonus

莉奈nonたんえんどうけいこCIPHER静ジャック森下裕隆二宮 隼人もーたろ中牧正太楢原もかミオナマジコ小林礼歩小泉夜雨


わたくしを落とすにはライセンスが要るというわけですね、かっこいい。やや高圧的な感じを「食べてほしい」が緩和してます。すきっと気持ち良い歌。WPPさん

男女の話っぽくしてありますが、主体はふぐだと思いました。ふぐじゃなくても読めるのですが、個人的にふぐが一番しっくりきました。この読みで少し気になるのは、どうして「きみ」が無免許であることをふぐが知っているのか、という点なのですが、おもしろいと思いました🐡きつねさん

あ、ふぐ!
しっくりきます。
ふぐの歌だと思うと腑に落ちます。井筒ふみさん

なるほど、ふぐですね!見当違いの評でした(1番目)m(__)m
改めて面白いです!WPPさん

謎の上から目線が楽しいです。自らの(性格の)取り扱いのしにくさを自覚している「わたくし」をふぐに準えているのかなと読みました。ただ、ふぐの場合、無免許で調理による味がどうこうというより問題なのは食べた人の生命だと思うのですが。

桔梗さん

個人的には、主体を「ふぐ」そのものとして読むという取り方はせず、ひとつ上の方と同じように「ふぐ」に準えている、という読み方をしました。この歌のおもしろいのは、きちんと「免許」を持っているひとであれば自分を捌いてしまってもかまわない、という覚悟が読み取れるところですよね。宮本背水さん

あー、ふぐ!すとんと腑に落ちました!淡海わこさん

ぬりたてのわたしの空へ飛び入りは青い鳥なら許してあげる

20席 24pt 桃×1 黄×7 緑×8 Bonus

ものかげ莉奈村田一広ももえんどうけいこ木蓮きつね五條ひくいちCIPHER静ジャックひの夕雅幸香もーたろ中牧正太ハナゾウ


青い鳥、というと、幸せの青い鳥とかTwitterのアイコンとか(あ、あれは青地に白か)マグリットの絵によく出てくる鳥とかを思い出します。
それらの複合イメージがぬりたて=何かから立ち直ったばかりの作者の空に飛び込もうとしている。許してあげる、と言っておきながら本当は心待ちにしているのかな、と思いました。けらさん

ぬりたて、というところに新たな気持ちで臨む主体の心が窺えます。そこへ飛び込んでくるのはやはり不幸より幸の方が良いですよね。実際に今(の主体の心持)ならば大抵の出来事は前向きに捉えてしまうんじゃないかな。そう思わせる明るさ強さを感じました。WPPさん

「ぬりたてのわたしの空」はつやつやと色鮮やかな空なのでしょう。メルヘン調な雰囲気、また自分の許すものだけで構成したいという気持ちと、語尾の口調の所為もあるのかどこか幼さを感じる閉じた世界を思いました。桔梗さん

実はオープニング5分ぐらいトップだったんですよ。ものかげさん特選票ありがとうございます。実は牧水の『白鳥は〜』の有名歌の本歌取り(つもり)でした。票、評ありがとうございました。読んでいたぢたあなたへも、感謝いたします^^ 来月は、今回を糧にもう少し攻めます(笑)久哲さん

手のひらに伝う温もりに存在を許されている花冷えの夜

21席 24pt 桃×1 黄×7 緑×2 Bonus

ものかげせしん莉奈久哲五條ひくいちCIPHERただよう衣未(みみ)幸香小泉夜雨


二句八音。「つたうぬくもりに」で滞る。これが、もったいないと思います。いい情景なのに惜しい。久哲さん

綺麗です。衣未(みみ)さん

そのまま読めば春の寒い日に手を繋いでいる歌ということになると思うですが、なんとなく和歌的な隠喩を使った性行為までもさす歌にも取れますね。深読みであることを承知でいえば、「花冷えの夜」というのは、たとえば不倫のような不貞の恋をさす言葉にも思えます。
こうした読みは、もしかしたらあまり褒められた読解ではないのかもしれませんが、そういう捉え方をするのはどうなのだろうか、という考えも込めて。宮本背水さん

「伝う温もり」が主体が誰かと手をつないでいるところなのか、もっと深い行為なのか、猫なのか、あるいは缶コーヒーなのか(笑)、どの程度のどんな温もりなのかによってだいぶいろんな意味に取れる歌だと思いました。その分、景が淡い印象かもしれません。桔梗さん

誠実な彼の唯一ダメなとこ許可を求めてキスをするとこ

22席 21pt 桃×0 黄×8 緑×11 Bonus

せしん莉奈寿々多実果ももいっくんママ永山雪久哲ぽるかどっとみずたまえんどうけいこ五條ひくいちCIPHERただよう静ジャック森下裕隆けら幸香もーたろ中牧正太ミオナマジコ


えええ、そうですか?いっぺん言われてみたいよ「キスしていい?」とか(うわー////)。さておき、誠実な彼で幸せですね。ごちそうさまです♪WPPさん

一番めの方がおっしゃるように、キスする行為の許可を求めるという読みと、何かしらの許可をしてもらうためにキスをするという読みに分かれるのではないかと思うのですが、私は後者で読みました。
そうすると、キスすることが打算に見えてきて、ああ、ここが唯一ダメなとこなんだなあと思わされました。ただ、そうなると、上の句と下の句の雰囲気に違和感が出てくる気がします。知己凛さん

主体は「キスしていい?」と確認されると気持ちが冷めてしまうタイプなのかもしれませんね。長所と短所が表裏一体であること、それは同時に幸福と不満とが常に隣合わせであることを惚気いっぱいに詠っていて面白いです。少し舌足らずな語調により一層主体の惚気を感じさせているのが好きです。五條ひくいちさん

言葉通りにとらえれば、主体としてはそこは強引さが欲しい、ということなのでしょう。ただ、「ダメなとこ」といいつつも、主体はそんなところも好きな彼の一部なのだと思いました。
桔梗さん

これって実際、女性からしたらダメなんでしょうか? 評でもなんでもなくて恐縮なんですけど、そこが…そこが切実に知りたい!(笑)宮本背水さん

ダメかどうかは相手によります(笑)井筒ふみさん

普段は誠実で控えめな人が、強引にキスをしてくれたらグッときます。もちろん、二人の仲にもよりますが(笑)
※個人の感想です仙冬可さん

誠実だからキスをする時に許可を求めるんだろうな、と考えると「唯一だめな所」と相手を断じてしまうのはちょっと気の毒のような気がしましたが3番目の方の評のように惚気として読めば「なるほど」となりました…。お幸せに…(笑)小林礼歩さん

↑「唯一ダメなとこ」でした。書き間違えてしまってすみません…。失礼しました。小林礼歩さん

前髪に透明な風ひからせる君(許せないひとはいますか)

23席 20pt 桃×1 黄×5 緑×5 Bonus

ものかげいっくんママ可奈美えんどうけいこ西村湯呑CIPHER七緒小川けいと中牧正太仙冬可葵の助


下の句の問いかけがシニカルなのかまっすぐなのか迷いました。主体も迷いながら漏れてしまった心の声なのかな、と読みました。
面白い味わいです。上の句が爽やかです。初夏に自転車通学をしてる「君」のイメージが浮かびました。もし、許せない人がいたら幻滅するのか、ホッとするのかどちらだろう。後の展開も期待してしまうお歌でした。仙冬可さん

素敵な「君」が前髪を風に揺らしているような景。主体はその完璧さ(?)に君は負の感情を持つことはあるのだろうか、という思いを抱く…というような意味にとりました。パーレンがあまり効いていないように思うのと、「透明な風」とありますが、基本的に風は透明なのでは?というところが気になりました。
桔梗さん

とても淡くて、だけどきれいな歌ですね。パーレンも含めて、透きとおるような文体で、ほかのパワー全開でくるような作品と比べるとどうしても印象には残りにくかったのですが、その危うげな悪意を問うようなつくり、そこにハッとするような美しさがありました。宮本背水さん

主体は、もやもやした感情を抱いているのだと思います。
主体が、きっとまだそんなに親しくはなくてよく知らない「君」。
綺麗で純粋に見える「君」にも、心の中に黒い部分はあるのかな、って。
私だったら、お人形さんみたいな「君」もちゃんと人間だったのね、って、「君」が自分に近づいた気がして少し嬉しくなってしまうかも(笑)葵の助さん

思いつく限りの悪いこと並べ比べて許す許せば許そう

24席 16pt 桃×1 黄×3 緑×5 Bonus

永山雪えんどうけいこ金子りさCIPHERただよう岡桃代中牧正太葵の助


発想はとても好きです。自分に対してか、相手に対してか、(おそらくは後者でしょうか)なにかしらの行為に関して、それ以外の「思いつく限りの悪いこと」を思い浮かべて、それに比べればマシだと考えて許す。そうやって許したからには、実際に許してしまおう…という歌意であると解釈しました。ただ歌のなかで言葉の省略が多すぎて、そういう意味であるということを理解するまでに時間を要してしまいました。意味のながれが読み取りにくいのが、個人的には気になりました。宮本背水さん

しっかり許そうとしているところが、他の歌にはなくて、いいなと思いました。
具体的な情景描写はないのですが、動詞が短く続くのもあって、あれやこれやいろんなことを並べて、「うん、うん、許そう」とやっているのが想像されました。
「許す許せば許そう」は迷いと言うか、無理にでも許そうとしているような感じもします。金子りささん

「許す許せば許そう」とおどけた風でいながら、許そうと努力する苦しさも感じました。WPPさん

この歌好きです。
許そうと頑張っているけれど気持ちの整理がつかないのはとても共感します。
終盤の「許」の畳みかけ、いいですね。葵の助さん

あの人の話ばかりをする君の笑顔がやけに心許ない

25席 15pt 桃×0 黄×5 緑×4 Bonus

ものかげ村田一広淡海わこいっくんママ可奈美あわびCIPHERもーたろ葵の助


「あの人」と「君」は付き合っているのかもしれませんが、いい恋をしていない感が漂っていますね。「君」もうすうすわかっているから笑顔が心もとないのでしょうね。いっくんママさん

そこに気が付くということから、主体が君を大切に思っていることがわかります。主体と君、二人の一方通行(と思われる)な想いが切ない。WPPさん

この歌の登場人物は、3人。主体と、君と、あの人。あの人についてしきりに話す君を見ながら、主体は君の笑顔が心許ない、はっきりしてないな、と感じる。つまり、本当は主体は自分のことを見てほしいのだけど、あの人の話ばかりして、いい加減はっきりしてよ!と言いたいのではないでしょうか。とてももどかしい恋の歌で、最近流行りのムズキュンというやつでは?とてもいいと思います。
ただ、登場人物が3人であるということと、心許ない、の意味がややとりにくいことがこの歌をわかりにくくさせています。少しもったいないな、と思いました。せしんさん

もどかしい恋のお歌ですね。「やけに心許ない」ということは主体でなくても気付いてしまいそうなほどの違和感がある笑顔なのでしょう。もしかすると主体の願望も含まれているのかもしれません。薊さん

「あの人」は君が思いを寄せている人で、主体は本人には内緒にしているけれど「君」のことが好き、みたいな関係なのでしょうか。「君」は、あの人の話ばかりをしているし、笑顔なんだけれど、それだけにどこか無理をしているような気配を主体は感じ取っているのかもしれませんね。それだけよく「君」のことを見ているということなのでしょう。桔梗さん

許せないことが重りになっていく心の荷物すこし捨てよう

26席 13pt 桃×0 黄×4 緑×5 Bonus

淡海わこ木蓮知己凛あわびCIPHERなかばまち子静ジャック岡桃代二宮 隼人


抱えたままは重いです。そうですね。許せなくても捨てたら楽になりますね。寿々多実果さん

そうは言っても捨てられない主体の気持ちが透けて見える、ように思うのは私がそうだからでしょう。技術的なことは全くわからずに言うのですが、重くなってゆく部分か、捨てる決意の強さ、どちらかにぐっと寄せたらもっと印象強い歌になるかな、と思いました。WPPさん

どんどん心の中に蓄積していく、という歌意はわかりやすいのですが、「重り」と「荷物」はちょっと言葉が近いように思いました。桔梗さん

理想的ゆるふわカールの私を殺しに向かう免許センター

27席 13pt 桃×0 黄×4 緑×4 Bonus

きつね知己凛西村湯呑CIPHER森下裕隆中牧正太小林礼歩nu_ko


殺しに、とはまた物騒な。でも確かにゆるふわカールと免許センター、なじみが悪いですね。免許更新というひたすら義務っぽい事務っぽい行事(ほとんど苦行)の時に限って理想的な髪形にキマってしまった残念さを詠んだ歌と読みました。WPPさん

今の免許証の自分の写真が理想的ゆるふわカールなのかな?と思いました。淡海わこさん

免許証の写真って免許センターで撮ってもらうことが多いと思うのですが、その免許証の写真の顔って無表情で、死んでいると形容できる気がします。その死んだような表情の写真を撮りに行くことが「殺しに向かう」ことなのではないかと思いました。きつねさん

免許センターに向かうのは免許の更新手続きのためでしょう。
「私を殺しに向かう」は、現実の「私」はこんなに素敵なのに、免許の写真はがっかりな感じに写ってしまうという意味合いに取りましたが、「殺しに向かう」という言葉がちょっと強すぎるようにも思いました。桔梗さん

「殺しに向かう」というのが強烈なワードではあるのですが、同時に読み解きには難解な句でした。個人的には「免許」というものが社会的に認知される要素のあるものなので、そこが「ゆるふわ」な生き方の否定なのかと読みましたが、ほかの方のように写真うつりという読み方のほうがすっとくる感じがしますね。ただ、この歌、全体的なリズムというか、言葉がすぅ〜っとながれていく感じが、とてもいいですね。宮本背水さん

皆さんとは逆に考えてみたんですが、理想的ゆるふわカールは前回の免許の写真の時の私で、それを殺さねばならないのが残念、という歌なのでは?その方が歌意としてとりやすいような……。せしんさん

二番目の評の方と同じく、今の免許証の写真が「理想的ゆるふわカール」なのだろうと読みました。
免許の更新って3年とか5年おきですよね。主体はまだ若い女性と思うのですが、その3年なり5年なりの間に確実に歳をとって「ゆるふわ」な世界からは遠ざかってしまうわけです。それを免許証の写真に象徴させているところが上手いなと思います。
「殺しに向かう」は強い表現ですが、ゆるふわで無くなっても私は生きていくよ、というような明るい意思も感じました。三句で「わたくし」というちょっと特殊な一人称を使っていることで表現が中和されているようにも感じました。森下裕隆さん

席替えが始まりだったね僕たちは漫画のように恋を許可した

28席 12pt 桃×1 黄×1 緑×5 Bonus

nonたん村田一広久哲宮本背水CIPHER中牧正太仙冬可


席替えってドキドキしましたね。青春の一コマの切り取りは甘酸っぱく思い出せてよいなと思いました。木蓮さん

結句「恋を許可した」じゃない言いまわしの方がよくなる気がしてしまい、そこが残念です。きつねさん

許可を出すのは第三者であるのが一般的だと思うのですが、この作品では、僕たちが恋をすることを僕たちが許可するという意味になってしまい、少し違和感があるように思いました。ナタカさん

それこそ漫画のプロローグのようでいいですね。
恋を許可、というのは硬く馴染みがないのですが、席替えまでは恋にならないように友情に留めようとしていたのかな。キャー( 〃▽〃)
ああ、もう仕方ないな……という許可せざるを得ない色々があったんでしょう。このお歌はさっと読んだときにはノーマークだったのですが、妄想を刺激してくれる要素が詰まってました。自分の中に青春成分が少なかったせいですm(__)mかき集めて観賞しました。仙冬可さん

席替えがきっかけではじまる関係は、恋愛関係も友情もありがちでまさに漫画っぽい展開ですが、それを作者自ら突っ込むところがユニークですね。「許可した」という言い方がフックでもあるかと思うのですが、個人的には違和感が勝ってしまったように思いました。桔梗さん

「恋を許可した」は、意図して用いられている表現なのかもしれませんが、ここであえて「許可」という固い表現を使う理由が読みきれず、少し題に引きずられているような印象です。
「漫画のように」も、あえて言わずに読み手にそう感じさせる方が良いかな、と思います。森下裕隆さん

幼子の満面の笑み見るたびに許され浄化して行く気持ち

29席 9pt 桃×0 黄×2 緑×2 Bonus

知己凛CIPHER仙冬可ミオナマジコ


子どもの笑顔は魔法のようです。通りすがりのお母さんが抱っこしている赤ちゃんからでも癒されます。寿々多実果さん

幼子の笑顔って仏さまみたいですよね。笑ってくれると「ほとけさま〜」とあがめたくなります。とてもよく分かります。いっくんママさん

とても共感性が高く、そういう意味では読者の感覚にすっと寄り添ってくれるような歌だと思います。が一方で、少し表現がスナオすぎるというような気もします。たとえばもう少し具体性を強くするとか、比喩を工夫するとか、方法はいろいろあるかと思いますが、少しひねりがあったら、より歌として面白くなったのではないかと感じました。天田銀河さん

素直な歌です。ただあまりにもそのまますぎるかも。
また「浄化して行く」の「いく」は、この場合「いく」は補助動詞なので、表記は漢字ではなくかなの方がよいかなと思いました。
桔梗さん

主体が母親で、育児のなかでのささくれのような「許されたいこと」があるのかと思いました。
許されることと浄化、どちらか片方のほうが印象がはっきりするかと思いました。もし題に縛られないのであれば浄化していく、浄化されるというほうが歌意に合うように思いました。仙冬可さん

以上29


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≪ 32代目うたの人34代目 ≫

うたの日