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三年間通ひつづけた図書室にもう明日からわたしがゐない


三年間、図書館へ通い続けるとは、よほど本がお好きなんでしょうね。図書室の司書の先生ともかなり顔なじみになっていたことでしょう。明日からは馴染みの本棚、机、司書の先生ともお別れ。まだそこに残り続けるものと、旅立ってゆくものの対比がとても好きです。
うた猫さん

卒業して明日から図書室には来ることがないという、内容としてはそれだけのシンプルな表現から、作者の心情が読み手に充分伝わってくる見事な歌だと思います。そこで過ごした三年間にはきっといろいろな思い出があるのでしょうね。図書室という具体的な場所が示されているため、作者が来なくなってもそこにあり続ける図書室の情景が見えてくるようです。旧仮名の使用もマッチしていて効果的だと思います。
えんどうけいこさん

私も毎日図書室で過ごす生徒だったので、内容にはとても共感するのです。でも、旧仮名遣いにする意味がイマイチよくわからないです。自分の学生生活を振り返る時に、古文の授業くらいしか旧仮名遣いに触れることはなかったので、あまりピンとこないんですよね。でも、この作者の方にとっては旧仮名遣いがこだわりなんだろうなあ。良い読者でなくてごめんなさい。
ミオナマジコさん

図書室とは学校の図書室のことだと思いますが、「学校」とは言わないところに、学校(クラス)にあまり馴染めなかったであろう主体を想像しました。本への愛情と、三年間主体を迎え、見守り続けてくれた図書館との別れを惜しむ気持ちが感じられて、良い歌だなと思いました。
WPPさん

作者にとって図書室は特別な場所だったのでしょうね。
そこにどんなドラマがあったのかは全く描かれていない。
むしろそこに旅たちの切なさを感じます。
井筒ふみさん

「わたしは明日から図書室に行くことはない」という話を、図書室の視点で表現されたところが美しいと感じます。
図書室にとっても「わたし」が来なくなることが寂しいかもしれない。見送る先生や後輩も、日常の風景の変化に違和感をおぼえるかもしれない。
取り残された人やものへの想像が膨らみました。好きです。
倉橋千帆さん

私も図書委員でした。
私が卒業してもいつもと変わらない図書室ですが、自分の影がそこからなくなるときの寂しさをしみじみと思い出します。
パコ・ベルデさん

自分がいなくなっても図書室は図書室として、変わらず存在している。
という実感が卒業の日にストンと落ちてきたかのような。静かな図書室の雰囲気に相応しいと思いました。
仙冬可さん

図書室に自分がいなくなることのさみしさであると共に
いなくても変わらないことへの虚無感を感じました
淡々と過ごした日々が過去であることが旧仮名遣いで強調されているかな、と思いました
けらさん

三年間見守ってくれた図書室と別れるけれど、図書室は何も変わらないという寂しさを感じました。人の少ない図書室の静かな感じが旧仮名に表れているのかなと思いました。
薄荷。さん

三年間図書室の風景のひとつだった自分なのに、卒業によってその存在がなくなってしまう。それでも変わらず図書室は在り続ける。そんな淋しさを私も感じながら卒業しましたので強く共感しました。
倖さん

「もう明日から私がいない(⬅すみません、どうしてもワ行のイを出せません)」に、寂しさや悲しさが凝縮されているのを感じました。もしかしたら、学校生活の終わりを受けとめきれていないのかも、とも思いました。
岡桃代さん

教室のクラスメートの関係に馴染めなくて、図書室が唯一の居場所だったのだろうか、と思いました。卒業、というよりは、図書室にたましいを永遠に置き去りにしてしまうかのような、寂しいの一言では言い切れない感情があります。
森下裕隆さん

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