『  』

胎盤を卒業したら進むんだ愛の鎧を身につけて、いざ


わたしの理解力と想像力が足りないのかもしれませんが、「胎盤を卒業」とは何のことかよくわからず、「愛の鎧」も漠然としていて意味のとりにくい歌でした。いずれもおそらく暗喩ではないかと思いますが、上の句か下の句はもう少し通じやすい表現の方が良かったのではないかと思います。
えんどうけいこさん

胎盤を卒業というのは、外界に出て肺呼吸を始める、我々人間にとっては「誕生」の瞬間です。私はこれを「独立」と表現するのが好きなのですが「胎盤からの卒業」というのが新鮮で面白くインパクトがありました。主体が赤ちゃんですから、愛の鎧という親主観ではなくこどもならではの何か別の装備が表現に入っていたら、更に世界が広がったかもしれません。
ひの夕雅さん

出産の瞬間を切り取った歌と読みました。胎盤を離れ、愛の鎖=へその緒を身につけて産道をとおる。面白い視点だなと思います。
知己凛さん

産道を通過している場面と読みました。装備を胎盤から愛へとチェンジして、さあこれから頭が出るぞという勢いがあります。
胎児の視点というのは面白く、「胎盤を卒業」「進む」「いざ」の流れに臨場感が溢れていて、誕生に向かう生命力を感じました。
ただ、「愛の鎧」だけが歌の雰囲気に合わない印象です。鎧は防具なので成長するまでは大人の愛で守られなければ生きていけないという意味に取りましたが、他の表現が独創的なのに対し、愛という表現は安易な気がします。
倉橋千帆さん

この「胎盤」が実際の胎盤なのか、学校の比喩として使われているのかはわからないのですが、胎盤は子宮の中にある胎児と母体を連絡するための器官で、子宮から卒業というのならまだしも胎盤からの卒業というところでちょっと悩んでしまいました。生まれてくる赤ちゃんに向けてのエールなのだとしたら、 「愛の鎧」はご両親や周囲の人たちの愛情のことを示しているのかなと思うのですが、前述の「胎盤の卒業」と「鎧」という比喩が一首のなかにごちゃごちゃとしている印象です。

桔梗さん

Name
Text
 誰でもいつでも選評を送れます。

好きな人

淡海わこ 静ジャック

32代目 うたの人 総選挙

うたの日