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むせかえるような香りの沈丁花卒業までは先生ですか


これ、どっちの意味でとったらいいのかなあ?
卒業したら 恋愛対象としてセーフになって嬉しい、て意味なのか、せめて卒業までは先生と生徒でいられる、て切ないうたなのか?
沈丁花は春の花だけどどうしてここで、沈丁花?
でも、多分、この歌とっても上手い!わたしの教養がおいつかないだけで。

井筒ふみさん

妄想力をくすぐられる歌です。沈丁花の香と品の良さがミッションスクールを、むせかえるような、には品の良い百合っぽさを感じられて素敵です。主体の気持ちは「先生」でいてほしいのか、「先生」を超えたいのか、思わせぶりですね。
WPPさん

上句の沈丁花は作者の募る恋心と読みたいです。先生は男性でも女性でも良いですね。最初は「卒業したら先生と生徒の関係を越えられますか?」という問いかけに思いましたが、「卒業したら他人になってしまうけど、それまでは私の先生ですよね」というようにも取れてどちらもいいなぁと思いました。
いっくんママさん

先生と生徒が恋愛関係にあるのか、あるいは生徒側の片思いなのでしょうか。卒業したら恋愛関係を進展させたいと思っているような気持ちと、沈丁花の香りのあやしい感じがよく合っているように思います。ただ「むせかえるような香り」という表現がちょっと月並みな感じがするので、もうすこし何か別な言葉で表されてもおもしろいかなと思いました。

桔梗さん

沈丁花ってとても蠱惑的なイメージがあります。実際に咲いていて香りが漂っているのでも良いし、もしかしたら「先生」の香水の香りから沈丁花を想像して、その花の咲く卒業の季節を考えているのかもしれない。目の前に相手がいるのか、遠くから心の中で呟いているのかによっても捉え方が変わってきます。読み手によって幾通りにも解釈できる作りが巧妙だと感じました。
七緒さん

詠みの型、読みの型を読者と共有することについて確たる信頼をもって詠まれた歌だと思いました。一首を整えることに対する誠実な姿勢に好感を持ちます。丁寧に包装された贈答品をすっと差し出されたような、一読者として、受け取る者として、とても気持ちのいい歌でした。
中牧正太さん

伴風花さんの歌集の標題となった連作「イチゴフェア」は教師と生徒の淡い恋を描いたもので、その中の「じんちょうげ そう、じんちょうげ 沈丁花 春の雨の日想いだしてね」という歌が、二人の年齢差、叶わない恋を語らずに語っていてとても好きです。
今回の歌はそれと同じシチュエーション、同じモチーフで、どうしても比べてしまって採れませんでした。
西村湯呑さん

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